日本の業務用化石燃料ボイラーの出力や効率・安全性の保証はどうなっていますか。
木質バイオマスボイラー同様に、第三者認証による認証制度はありません。国土交通省では公共建築物に設置する機器に対して公共建築工事標準仕様書を定め、ボイラーは機械設備工事編に仕様が記載されています。業務用化石燃料ボイラーは、(一社)公共建築協会が製品に対して標準仕様書に適合しているか評価を行い、認証されるとそのメーカー型式名が設備機材等評価名簿(電気設備機材・機械設備機材)にリストアップされます。メーカーの提出書類にはHA規格に基く試験成績表が含まれていますが、自己認証の形です。公共建築物に納入するボイラーなどは通常このリストに載っている必要があります。
木質バイオマスボイラーについては平成28年度標準仕様書に木質バイオマスボイラー(無圧式温水発生機)が追加されましたが、公共建築協会では木質バイオマスボイラー評価の受付を行っていません。このため、設置現場の要求に従い照合表に適合することを個別に提出しています。国土交通省の標準仕様書は基本的には国産品が対象ですが、木質バイオマスボイラーではHA-034-2によるとの記述があるため、輸入品も適合すると解釈されています。
以上は公共建築物が対象であり、民間の建築物に対しては何の規格も存在しません。