熱需要の把握と特徴分析
利用システムを具体化する場合に基本となるのは、導入予定施設の熱需要の把握です。
熱需要について把握すべき内容は下表の通りですが、既設の石油ボイラー等を代替する時は実績を適切に把握することが必要です。新設の場合は、計画する建築の仕様、エネルギー用途、施設の稼働時間、気候条件等を勘案しつつ類似施設の実績から想定します。
熱需要に関する主な調査項目(参考)
視点 | 項目 |
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施設用途と実態調査 | 所在地、施設用途、延床面積、建築構造、建築年数 |
営業日数や利用客数(年月日、平日・土日・祝日) | |
施設自体の老朽化状況 ※既設施設の場合 | |
対象地の上水、源泉等の水温と時期別変動の状況 | |
設備運用状況 | システムの燃料消費量(月ごと)、※直近年状況 |
システム稼働状況( 1 日の運転時間、時期変動) | |
熱源用途の設備仕様(設備能力、熱源用途、導入年次、導入時期、耐用年数) | |
季節別のシステム運用方法 | |
設備のメンテナンス体制・運転・管理状況 |
これらの把握方法は、コンサルタント等においては既に知見があるところですが、事業者としては、熱需要の算出結果とその根拠について聞き取りをしておくことが望まれます。