木質バイオマスボイラーは規制緩和されましたが蓄熱タンクは第一種圧力容器になりませんか。

温水ボイラーと貯湯タンクを接続した場合、タンク内温水が大気圧における沸点を超える可能性があるので、最高使用圧力(MPa)とタンク容量(㎥)の積が0.02を超えると第一種圧力容器に該当されることになります。但し、以下1~6いずれかのような装置を設け、タンク内部の水の温度を100℃以上に上昇させない場合には、第一種圧力容器に該当しないと解釈されます。(昭和39.1.11 基収9423号

無圧温水機とタンクを組み合わせる場合、原理的に温水温度が大気圧における沸点を超えないので、タンクは第一種圧力容器ではないと判断されます。

  1. タンク内の温度が所定の値に達すると自動的に燃焼を遮断する装置2個(うち1個は電気式でないものとする)。
  2. タンク内の温度が所定の値に達すると自動的に燃焼を遮断する装置1個と、タンク内の温度が所定の値に達すると自動的に作動してタンク内の温水を安全に外部に排出する熔解せん(径25㎜以上)1個。
  3. タンク内の温度が所定の値に達すると、自動的に作動してタンク内の温水を安全に外部に排出する熔解せん(径25㎜以上)2個。
  4. タンク内の温度が所定の値に達すると、自動的に作動してタンク内の温水を安全に外部に排出する熔解せん(径25㎜以上)1個と、タンク内の温度が所定の値に達すると自動的に作動する警報装置1個。
  5. タンク内の温度が所定の値に達すると自動的に燃焼を遮断する装置1個と逃し弁(径25㎜以上)1個。
  6. タンク内の温度が所定の値に達すると、自動的に作動してタンク内の温水を安全に外部に排出する熔解せん(径25㎜以上)1個と逃し弁(径25㎜以上)1個。

ボイラ協会発行「ボイラー及び圧力容器安全規則の解説」