基本設計の内容と留意点

基本設計は、事業内容を詳細に検討し、全体的内容に加え、バイオマスボイラー等のエネルギー変換技術及び付帯施設の仕様を具体化し、設備の配置図を作成します。
また、それらを基礎に詳細なコスト分析を行うとともに、稼働状況(設備稼働率、バイオマス代替率、電気使用量等)をできるだけ高い精度で想定します。

我が国は、木質バイオマス熱利用施設の導入台数が極めて少なく、システムの細部についてのコンサルタントの知見は限られています。
そのため、基本設計に当たっては、コンサルタントのみでなく、複数のメーカーからの聞き取りを行うとともに建設業者や設計業者も交え意見交換しながら進めていくことが大切です。

その場合、

  1. バイオマスボイラーは機器ではなくプラントであること。
  2. プラントとしての基本設計であり、プラントの構成、システムの性能把握、主要機器や計装の仕様について検討すること。
  3. バイオマスプラントは高めのイニシャルコストを低めのランニングコストで補うビジネスモデルであり、設備費の削減、運営の効率化には最大限配慮すること。

等に留意する必要があります。