実施設計

実施設計は、基本設計を基礎に、特にボイラーシステムとしてボイラー及び付帯施設等の仕様を決定し、設計図を作成し、それに基づき施設等の施工が行えるようにするものです。

仕様の決定に当たっては、基本設計の内容を確認・再検討しつつ、安全で効率的な運営が可能であるかを重点に経済性等を勘案して行います。また実施設計の内容については法規により規制されている部分が多く、それらを踏まえて行います。

実施設計については、メーカー、設計事務所、建設会社等により作成されますが、特に設計事務所や建設会社は木質バイオマス熱利用を専門的に行っている者が限られており経験も浅いので、実施設計の妥当性については事業者として説明を受ける場を設定し、それらの者間で意見交換するように心がけることが必要です。

  1. 熱需要、熱負荷の確定
  2. 燃料仕様の確定
  3. ボイラー(メーカー、機種、容量)の確定
  4. バックアップボイラー設置の必要性の確定
  5. 蓄熱タンク(機種、容量、センサー位置、制御方式)の確定
  6. ボイラー室内(内部レイアウト、配管径、材質、弁、膨張タンク)の確定
  7. 煙突(ドラフト計算、長さ、径、配置、勾配、断熱設計、材質)の確定
  8. 煙突・建屋の設計
  9. 燃料サイロ(燃料搬送装置、燃料供給装置、乾燥装置)の設計
  10. 循環ポンプ(機種、容量、インバーターポンプ)の確定
  11. 制御システムの設計
  12. 需要先における熱利用回路の設計
  13. 事業性評価